ケータイ小説 野いちご

ただただ君が好きでした


大事件

―大事件―

朝練で、みんなに無視された。

原因はまたアイツだった。

「部室でイチャイチャしてたらしいよ~!てか退学になるんじゃない?」


2年の先輩は聞こえるようにそう言った。

誰かに見られていたのかな。
誰か見ていたなら、校長に迫田のことを言ってくれていい。
そうしたら、真実を言えるから。


昼休みのことだった。

隣のクラスが騒がしくて、桃香と一緒に様子を見に行った。

お調子者の男子の大きな声が、届く。

「3年の神野が、教師殴って暴れたらしい」

嘘だ。

絶対に嘘だ。


何かあったに決まってる。
暴れるなんて絶対にない。

殴ったのが事実なら、殴った相手は迫田だ、と直感で感じた。

でも、絶対に何かある。

何もなくて、マナ先輩は、そんなことしない。
昨日も言ってくれたもん。
辞めさせることなんて簡単だけど、オハナが何されるかわからないって。
昨日の私の言ったことで、殴ったりなんてしない。



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