ケータイ小説 野いちご

義理の兄弟が14人できました。

おばあちゃんの家
琢磨【たくま】


「平山っ!サッカーしにいかない?」



ぼっーとしてたら声をかけられる。



「え…サッカー…?」



「イエス!琢磨も一緒に」



桜井くんの隣にいる私より少し小さい背丈の男の子。



シャープな目をした彼の名前は琢磨と言うらしい…。




「…私…下手だよ…?」



団体競技なんて上手くできた試しがない。



第一、学校でサッカーやってもボール回って来ないし…。



「大丈夫だし…。1対2だから」



ぶっきらぼうに言ったのは琢磨くん。



ちょっと冷たい言い方に胸がツキンとする。



ちょっと…さゆり…。そんなことで傷つく私じゃなかったよね…?



「ほら行こう!」



なんのためらいもなく私の腕を引っ張っる桜井くん。



私は強引に立たせられる。



そのまま外まで連れられダッシュ!



速い速い速いっ!!!



前にもあったよね?こんなこと!



「ゆっくりな」



だけど今回はスピードを緩めてくれた。



それだけで胸の奥がジーンとするのは何故……?




ーーーーーー




「大熊公園」



着いたのは大きめの公園。
家具が古くてブランコがもう、壊れそうだ。



「…古いね…」




「うん。おばあちゃんの思い出の地だからね」



思い出の地…?



「おばあちゃんとおじいちゃん、よくここでデートしてたらしいよ」



ーーーニヤリニヤリ。



せっかくのイケメン顔を崩す桜井くん。



おもしろ…。



「さっさとやろうぜ兄貴」



「お、ワリワリ」




桜井くんのところにボールが飛んでいく。



それをリフティングして私に飛ばす。



私もそれをして琢磨くんに返したら、



「意外」



琢磨くんの足の下に収まった。



「姉貴って運動出来るんだ…」



「そりゃ、成績優秀だもんな!運動も出来ないと」





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