「ねぇねぇ!!奈々はさ、作らないの?」

「...何が?」

2月13日。そう...あの日、の前日。

どことなく聞こえてくる話し声は、どれもバレンタインに関係している...ように感じる。

そんな寒い日の学校の教室内で、私、園田奈々は気づかないふりをして頬杖をついている。

...目の前にいる、私の親友、下村リコの話の内容に。