「んー、こんなの喜ぶわけないよ…」


わたしはお姉さんが仕事に行っている時にこっそりとクッキーを作った。

そう。

ルーフェスにあげるために。

喜んでくれるかな…。

また、わたしの大好きなあの笑顔を見せてくれるかな…。

あなたの優しい微笑みーーー。

わたしはその顔がみたい。

そう思った。

お姉さんを傷つけて、お兄さんもきっと傷つけてきた。

誰もわたしに笑ってくれなかった。

けど、ルーフェスは笑ってくれた。

だから、わたしはーーー。