ケータイ小説 野いちご

① オオカミさんとクマさんに。狙われた私の…

オオカミさんとクマさんと。
大神リーダー

「赤野、お前何べん言ったら分かるんだ?あ?」

「ふ、ふぁい」

「両面だ、両面原稿。片面でコピーしてくる奴があるか!」

「うう…」

「全く、水野さんが気付いたから良かったものの…、エライ恥をかかされるとこだった…ん?お前、何やってんだ!早く10部、刷り直してこいっ!」

「ははは…、はいぃっ!すいまっせーん!」

私こと赤野橙子は、この春大学を卒業し、晴れてこの、都心部の中堅メーカーに就職した、バリバリのフレッシュマンである。

憧れの都会にて、コジャレたオフィスにランチ、イケメン社員との合コンete…と華やかなオフィス・レディとしての生活が始まる…予定であった。

しかし現実はーー

漸くゲットした中堅メーカーの社員の座、配属先は、業務部業務課、作業服の灰色一色、女性は私とハイミスの水野さんのみ。

オマケに直属の上司は、外面は完璧だが、内向きには恐ろしく口が悪くて意地悪な、内弁慶の人格破綻者。
 
 

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