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鳩場さんの運転する車に乗ること15分___



ついに、藤堂学園に到着してしまった。


バクバクと心臓が嫌な音をたてる。


車を下りてしまったら、もう引き帰れない気がしてしょうがない。



「はやくしろよ。」


モタモタする私に、拓海くんはイライラしているようだった。


もぉ ! 私の気も知らないでー....


すると限界がきたのか、拓海くんが私の腕を引っ張って車から下ろした。





「いってらっしゃいませ。」


私が車を下りたのを確認にすると、鳩場さんが礼儀正しく頭を下げる。


その瞬間、私の頭の中でゴングが鳴り響いた。


始まったんだ.....


私の、お金をかけたデンジャラス生活が____