ケータイ小説 野いちご

恋に落ちるその瞬間

恋に落ちる瞬間





「行って来まーす」



いつものように家を出たけど、私の心はいつもとは違った。


なんていうんだろう。


ドキドキしているし、不安もある。


……いや、
不安しかないかもしれない。


暗く落ち込みそうな顔を無理やり口角を上げて誤魔化して微笑んでみたりして、自分のテンションを保つ。


……今日、言うんだ。


ずっとずっと言えなかった二文字の言葉を。

ぐるぐる悩んで昨日の夜にそう決めた。


ーー言わなくちゃ。


きっと後悔するから……。


十年の片想いに、終止符を打たないと。


きっと、きっと。


私は前に進むことなんてできない。




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