「あぁ~、今日、龍二と別れを告げるのかぁ~」



「美心、大丈夫?(苦笑)
頑張ってね ・・・!!」

「うん!頑張る!!」









キーンコーンカーンコーン
あ・・・、もう放課後かぁ。
別れることで頭がいっぱいで授業に集中できなかったなぁ。

なんて思っていると・・・・・・

ガラッ



教室に龍二が入ってきた。

よし!今がチャンスだ!

今しかない!!



「龍二!!」
私が名前を呼ぶと、少しびっくりした顔で私を見てきた。


「なに?」

「龍二、あのね、わか・・・」
別れよう。って言おうとしたら

「龍二~、帰ろう♡」
って言いながら 、稚夏美ちゃんが教室に入ってきた。

あ~ぁ、邪魔されちゃったな・・・。

すると、稚夏美ちゃんが、何も言わない龍二に耳元で何か言った。

龍二は、唇を噛み締めて、何故か悔しそうな顔をした。

「帰るぞ、稚夏美。」

「うん♡♡」
えっ!?話聞かないで帰っちゃうの?

「まって、龍二!!」
すると、龍二はくるりと振り向いて

「もう、俺の事は忘れろ。てか、俺に関わるな。」
そう言って、帰っていった。


私と龍二は終わったんだ・・・。
これで良かったんだ・・・。

ウッ……グスッ…ヒック
なんで、なんで涙が止まらないの・・・?
別れられたんだよ?自分で決めた事なのに・・・・・・・・・。











バァン…

いきなり、教室のドアが開いた。
見てみると、そこには、息を切らした楓がいた・・・。

「ハァハァ 、美心・・・。」


「かえ・・・で・・・。楓・・・、ウッ……グスッ…ヒック。 ウワァァン!!」

どんぐらい泣いたのかな?
私は、さっきあった事を楓に全て話して、楓の腕の中で泣いた。
楓は「そっか」と言って、ずっと私を抱きしめてくれた。