「萌!!どこ行ってたの!!心配したのよ!!」 教室に戻ると、エミリちゃんが慌てて私に駆け寄ってきた。 あれから、5限目はずっと体育館裏にいて、今は6限が始まる前。 「ごめんねエミリちゃん…」 「何言ってんのこんなに目腫らして…どうしたの?」 心配そうに顔を歪めたエミリちゃんに、思わずぎゅっと抱き着いた。 そのまま黙って、首を左右に振る。