「ではでは改めまして!若木諒真、18歳!!
幹部兼ムードメーカーだぜっ!! 諒真と呼んでくれよなっ!」



銀髪チャラ男の『もう一回自己紹介!!』という一言で、また自己紹介することになった。


私が姫になったから、詳細まで紹介するんだとか。


というか、何なんだ諒真さんの自己紹介。


何かのアニメの次回予告みたい。



「諒真、自分でムードメーカーとか言わない。さっきも言ったけど……俺は副総長の本条圭太、17歳。基本はまとめ役かな。圭太って呼んでいいから」



黒髪イケメンの圭太は諒真にさらりと突っ込みをいれた。


さすが、慣れてる。



「僕は榊真浩!! 高2だけど、幹部やってるよ!! あっちで寝てる赤いのは同い年の栗原歩。
中学のときの同級生なんだ〜」



(恐らく)可愛い担当であろう真浩が緑色の髪を揺らしながら二人分紹介してくれた。


ソファーの上で熟睡している歩は本当に何に関しても無関心そう。


でも、喧嘩だけは強いんだとか。


今度手合わせしてみたい。



「俺は…言わなくても分かるよな。総長の南蓮央。蓮央って呼んでくれていい。じゃあ最後、姫」



南蓮央に言われて、私も自己紹介をする。



「本田咲誇、高2。【桜蘭】元姫、【睡蓮】現姫…...これくらいでいい?」



他に言うことが思いつかない。