結局、私はあそこに何しに行ったんだろう?



下では、下っ端達が準備をせかせかとしていたけど、
私をここに連れてきた人達は私が帰るまでに
あの部屋から戻ってくることは無かった。



帰ったら帰ったで、陽翔にも怒られて、時雨達にも怒られてしまった。


事情を話したら話したで、乗り込もうとするし、
止めるのが大変だった。




そして、今教室に向かっている途中なのですが、
昨日のことがあったせいか、
陽翔が朝から一緒に来ている。

本当に珍しい。



「さっきからどうしたの?」


陽「いや、あいつらが近寄らないように見張ってる。」



陽翔はさっきから、周りを威嚇するように歩いている。
とても不自然過ぎて私が一緒に歩きづらい…。



廊下にいる人は、遠ざかるように私達から離れている。



「ねぇ、陽翔。彼等朝からは来ないから、今は落ち着いて。」


陽「油断は禁物だろ?」


「お願い。」


陽「わ、分かった。」