「青柳さん。ちょっといいかな?」



ユカと購買に買い出しに行く途中、見た目が明らかに野球部っぽい背の高い坊主男子に声を掛けられた。



でも誰?


どこかで見たような気はする。

でもはっきりとした記憶にはない。



ユカの方を見れば「行ってくれば?」と目で会話をされたけど、知らない人にはついて行くな、と幼い頃に散々教えられた事は今でもきちんと身に付いている。



だから軽く首を横に振ったんだけど、「メロンパン買っておくから」と駄目押しされたら行くしかない。



案内されるがまま付いて行く。



でもこの背中から滲み出ている緊張感は9割方告白だと思う。