「そう思わない?!」
学祭の準備をする最中、私が同意を求めているのは高校に入って出来た友達のユカ。
同い年とは思えないほどの落ち着きのあるユカとは出席番号が「青木」「青柳」の並びだったのと、お互いクラス内に同じ中学から来た生徒がいないのをきっかけに仲良くなった。
「私がババアなら光はジジイだよね」
「水城くんは爽やかな今時の好青年だよ」
「じゃあ私は?」
「…」
無言?
無言は止めようよ。
ババアでもいいからせめて何か言って欲しいんだけど。
「仲良いよね」
「え?」
「蛍と水城くん」
「幼馴染みだからね」
「…」
え〜?
そこでまた無言!?
なんで?
今日はあまり話したくない日なの?
それとも私ってウザイと思われてる?
それなら仕方ない。
隣で作業中の女の子に「私ってババくさいと思う?」って話を振ってみた。