「お疲れ。」

薫が着替え終わって喫煙室に向かうと、喫煙室の前で志信が待っていた。

「お疲れ様。早いね。」

「うん。仕事終わるの早かったから。」

「そうなんだ。」

二人は会社を出て、歩きながら夕食の相談をする。

「それで、何食べたい?」

「ハンバーグ。」

薫にしては意外な事を言うなと、志信は少し驚いた。

「ハンバーグ?珍しいね。どこ行こうか。」

「ファミレスでいいよ。」

「飲まないの?」

「今日まだ月曜だよ。明日も仕事だし。」

「ふーん…。」

(さすがに毎日は飲まないのか。)