暴走から数日。


星川は毎日きてくれる。


…学校での大人しさはそこにはなく、倉庫では本当の星川を見せてくれる。


これは心を開いてくれたってことでいいのか?


何て思うが、素を見せているのは俺だけではないから複雑だ。


「今日は少し早いが終わりにする。次までに宿題やっとけよ〜」


はぁ…あの先生は鋭いから考え事もロクに出来ねぇ。


少しぼ〜っとしてるだけでも、睨んで当ててくるからな。


まぁ、全部答えてやるけど。


さてと、おサボりしてる遼を迎えに行くか。


あいつに宿題のこと言わねぇと、ぜってぇやってこねぇし。


つぅか、担任の授業もサボるとか最強だろ。


ふと、隣の席を見るといつも休憩の時には本を読んでいる星川がいない。


珍しいな。


席にいないのなんて初めてじゃねぇか?


図書館でも行ってんのか?


星川と初めて話したのも図書館だったし。


…っと、それより遼だ。


あいつは留年してもバカは治らねぇみたいだしな。