ケータイ小説 野いちご

鬼姫伝説 Ⅱ


鈴形の痣




「千菜ちゃんって、鬼羅の事が好き?」




琉鬼くんがそんなことを聞いてきたのは鬼羅が出かけていない正午の事。
突然の事に私は目を丸くさせ口をあんぐりとあけた。





「えっ、すっ、え!?」

「あはは!驚きすぎ、千菜ちゃん」




琉鬼くんはおかしそうにケラケラと笑う。
私は深く深呼吸をして気持ちを落ち着かせた。




「琉鬼くんが、突然変なこと言いだすからじゃない」

「ごめんごめん。でも、見ててそうなのかなって」

「ウソ、私そんなだった?」

「うん。切なそうに鬼羅を見てるよ、いつも」

「う、うそ・・・」




気をつけなきゃ。
鬼羅にばれたくないし。

ていうか、私そんな風に鬼羅の事見てたんだ。
いや、なんか・・・心当たりあるけれど。






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