ケータイ小説 野いちご

鬼姫伝説 Ⅱ


森の奥に棲むもの




闇雲に走っていた私はいつの間にか初めにやってきたあの牢の前。




「戻ってきたんだ・・・」




息を整えながらその中を覗いた。
空は少しずつ明るくなってきている。


朝日がもうすぐ顔を出す頃のようだ。




そして、その薄明かりの中見えたのは捕えられる前にも見た紙に包まれた何か。





あの時、ふと何かに・・・。





まじまじとそれを見つめる。
そう、それはまるで・・・。




「人・・・?」




そんなまさか。
こんなグルグル巻きにされて・・・。




も、もしかして死んでる・・・?
ぞくっと背筋が凍える。






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