-沙彩side-



次の日、最悪の目覚めだった。




あの人はこの建物に来るらしく、下っ端さん達は今日限定立ち入り禁止にしているみたい。

そんなにあの人は強いのか。
…それより…心配だ。




ギュッと手で拳を作った…。

警官の服を着た瑠璃お姉さんが隣に来て、私の手を握った。




瑠璃「沙彩ちゃん。大丈夫。彼らが守ってくれる」

『瑠璃お姉さん…。』




心配してるのは…そんな事じゃない。





『お兄さん達がすごく…心配。』
瑠璃お姉さんは何も言わず、私の頭をなでた。

雄治「おい…星夜。魁司は…」




星夜「…もうそろそろかと」

「沙彩…」
ピクッ





扉越しに聞こえるあの人の声