「俺、こいつと付き合ってたんだ。おまえみたいなうざい女嫌いだ」

「ってことで憐くんとは別れてね!ねー、憐くん!大好きだよ」

そう言って去っていった

「うざい女は嫌いだ」
が頭の中で何回もリピートされる
あぁ…酷いよ。悲しいよ

さっき一緒にいた女は
城ヶ崎 梨麻。
明るくて、優しいからクラスの人気者だ

憐くんはやっぱりそういう人が
好きなんだね

だって私は「うざい女」だから―――
そう思うと目頭が熱くなって
泣きそうになった
今は誰もいない所でなきたい。

「帰ろう…」

家についた
するとその瞬間
帰り道我慢していた涙が
滝のように吹き出してきた

「…憐くんっ…れんくん…グスッ」