マミside

千秋は走ってどこかへ行ってしまった。

あの子の顔は、今までで一番辛そうだった。

ううん。私が知らないだけで、あの日もこんな顔をしてたのかもしれない。

ごめんね千秋。

私の方がもう限界。

「あんた達、何回千秋を泣かせれば気がすむの?」

怒りが抑えきれない。

「ふざけんじゃないわよ。あの子を何回悲しませる気?ふざけんな!」

千秋。なんであんたはまだこんな奴らを好きなの?

なんで?最低な奴らなのになんで大切に思ってるの?