小学生の時、好きな人にお腹が鳴ったのを聞かれた。

中学生の時、好きな人に変顔を見られた。


『あの、本当に違うから!!』

『別に…そんな否定しなくていーよ。俺には関係ないし』


あの後、王子に言われた一言は今までで一番ショックなことだった…

関係ないって…
確かにそうだけど…


「紗和、泣いてもいい?」

「うざいからやめて」


ものすっっっごく落ち込んでいる私を、紗和は適当にあしらった。


「ひどー…」

「だってあんたが悪いんじゃん」

「違うし!悪いのは田熊だから!!」


私は呑気に横に座っている田熊を指差した。


「なんで俺だよ」


だって田熊があの時よけなければこんなことにはなってなかったもん!


「ハル、人のせいにしないの」

「だって!!!!」

「ぷっ…怒られてやんの」


なんなのー!むかつくー!!