*陽翔side*


―キーンコーンカーンコーン


終わりを告げるチャイム。解放された気分。

まぁ、解放されたんだけれど。


あたしは、部活には入ってないから
早く帰って寝よーって思ってたのに!!
昼休みに………



★ ★ ★ ★


『陽翔ちゃーーーーん!ねぇねぇ、

今日の放課後暇?暇だよね?!

よし、暇なら私の彼氏紹介するからさ♪

遊ぼうね♪♪』


語尾の♪が怖かった。

無理矢理だよね?!

いや、顔に断るな!って書いてあったもん!

怖い怖いっ。

彼氏?あー、イケメンの?


いやいや、あたし場違いだって!!!!!!!!


そう思って首を横にふったら、


『んー?どーしたの?遊びたくないの?
私と……。』


って!ずるいよね?!ひきょーだよぉ…。



★ ★ ★ ★

で、今に至るわけ。

はぁぁあ。

やっぱり、実波ちゃんには
叶わないよ。


強い。いろんな意味で。


出会って数時間 、それを察した