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飛び交う怒声とぶつかり合う金属の音。
皆それぞれ武装した武士たちが剣を向けあっている。


ここは戦場。


突然誰かが叫んだ。


「死神だぁー!!」

兵士の1人が振り向くと、そこには大柄な体には似合わぬ俊敏な動きで、次々と敵をなぎ倒す男がいた。

味方にはその姿がまるで武神のように映り、敵には死神のように映る。

若い兵士は、そのあまりの強さにただ見とれた。


「余所見をしていては斬られてしまいますよ」