5 時計の針が静かに、8時をさした。 「いっけー!ハナー!」 「おっ!すごい!魔王、倒したぞ!」 「やったああ!!」 七不思議のことなんて忘れていた。 暇潰しに観た『ミステリー戦士ハナ』にまんまとハマった優衣。 飛鳥と陸とで喜んでいると、真凛が「あ!」と声をあげた。 「……優衣さん。8時になりましたよ」 その言葉に優衣は固まった。