ケータイ小説 野いちご

だから俺と、付き合ってください。

8*ヒミツの特訓




放課後になって廊下へ出ると2組もちょうど帰りのホームルームを終えたようで、廊下に生徒たちが溢れていた。


その中でひとり、クリーム色の髪をした彼の姿が目に入る。


あっ……。



「太陽!今日カラオケ行こうぜっ!」


「あ、悪りぃ!今日はムリだわ」


「えー!なんでだよー!!」



サッカー部の友だちに肩を組まれた清瀬くんが申し訳なさそうに両手を顔の前で合わせている。


私との特訓があるから断ってくれてるんだ……。


あああ、ごめんね、清瀬くん!

本当に、特訓なんかいいから、カラオケ行って来てよ!


心の中で土下座をした。



「断れない大事な約束があるんだ」



……え?

大事な、約束……?



「マジかよ……わかった〜」


「ごめんな!また今度行こうぜ!」



清瀬くん……?



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