-照陽side-

「担任の藤木 弘人(ふじき ひろと)です。優秀クラスはクラス替えなしだから、3年間同じクラスだ!!3年間よろしくな!!」


担任は見た目は若い。とにかく元気。

俺はこんな担任は嫌だなと思い、なるべく関わらないようにしよう、とこの時決断した。


ちなみに俺は模試2位。
1位は、まぁ、あの、チビに取られた。

狙ってるわけでもなかったが…


優秀クラスとかだるいなぁ…。
勉強漬けはマジ勘弁だからな…。


「よし、それでは今から学級委員を決める!!男女各1名ずつだ!!立候補はいないかー?」


案の定、居るはずもなく。

てか、やりたい奴がおかしいんだよこの場合。

「じゃあ、男子は明らかに嫌そうな顔した木下なー。」


は?え?今なんて?


「…よく聞こえません。」

俺は精一杯の抵抗を見せる。


「よし、その顔決定☆」

俺の抵抗無意味かよ。
だりー。まじ、学級委員とか絶対無理だろ。


「お前模試2位だから決定なー。」

いやそこ、関係ないだろおい。

「じゃあ、女子はー、、、
模試トップの木ノ下な!!」

返事が聞こえない。
皆が木ノ下の方を見ると、肘をついてはいるが、あの首の折れ具合は寝ているのだろう。恐らく…。

恐る恐る先生を向くと、案の定、

「俺の話の途中に寝るなんていい度胸だなぁ。よし、木ノ下決定ー。」


と、勝手に決めてしまった。