〜狼side〜

訳が分からなかった。

華の両親の墓参りが終わった後、車に乗ろうとしたら華に突き飛ばされて、車の中に入れられて、挙句の果てにドアを閉められた。

その後聞こえてきた銃声の音。


そして…華が後ろから男に抱きしめられて…正確には捕まっている…光景。


俺はすぐに車から降りた。

先に乗っていた駿と潤も降りてきた。

運良く相手が発泡した銃弾は華に当たってなくて、ひとまず安心した。


狼『貴様、華を離せ。』


俺以外の男に触れられてるだけで気が狂いそうになる。


男1『離すわけねーだろ?

あの黒崎組若頭の女を。

変なことしたらこの女撃つからな。』