人魚姫は悲しみました。



何度やっても、何度殺っても。




王子は自分のことを好きにならないのです。




いままで王子が好きになった女は皆






殺しました。









なのに、なのに









どうして?













人魚姫はある考えにたどり着きました。







「私の愛し方がいけないんだわ。



王子が振りむいてくれないのなら、



誰にも触らせないよう




















   『私の中で愛せばいいのよ。』  」





















人魚姫は王子を食べてしまいました。



























美しい尾ひれも







美しい髪も








失った人魚姫は









ついに王子まで失ってしまいました。