ケータイ小説 野いちご

純情ラバーズ

✿ひとり暮らし決定











転校は小さい頃から何回もしたけれど、今回はさすがに驚いた。



「お父さん……。 も、もう1回言ってもらってもいい?」



イスに座り直して、テーブルに置いてあるお茶を一口だけ飲む。


すると、お父さんは困った顔をしながら再び口を開いた。



「だからな百華(ももか)、アメリカに転勤が決まったんだ」


「あ、アメリカ……? ほんとに言ってるの? ドッキリ?」



わたしは、小学校、中学校共に、入学から卒業まで同じ所に通ったことがない。


数年に一度のペースで、お父さんは転勤があって、お母さんとわたしはずっとついてきていたから。


でも……。





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