【羽珠side】



ぐっと冷え込み出した11月。


もうすぐ冬が近付いてるのが分かるほど。


外は寒くても、碧依くんといられれば全く寒くないけどね〜♪



放課後、あたしの駅まで送ってくれた碧依くんと電車を待つ。


わざわざ送ってくれる優しさに、あたしはドキドキさせられっぱなし。


好きー!


「ねぇ、碧依くん!デートしたいなぁ」


なんだかんだ言って、まだデートとやらをしたことない。


碧依くんとデートしてみたい!


「デート?寒いから嫌だ」

「ぶー……言われると思った…。それなら!碧依くんとお家デートしたい!」

「いいよ」

「……へっ!?いっ、今なんて!」

「だから、いいよって。明日でも来る?俺んち」

「もちろん行きた〜いっ!」


まさかのすんなりオッケー!!?


しかも明日とか急!!


でも嬉し過ぎて、多分今日は寝れないだろうね……。


「楽しみー!お菓子持ってくね」

「甘いのがいい」

「了解!」


碧依くんの好きな食べ物は調べ済み!