ケータイ小説 野いちご

モテるんは俺の趣味やっ!

じゃかあしいやっちゃ。







「あっ。ミサキおるやーん。


なーなー、遊び行こーやー」






昼休み前の、人もあまりいない学食。



あたしが唐揚定食(税込430円、大盛プラス100円)を味わいつつ、次の講義の教科書を眺めていたら。




世にも奇妙な愛されたがり男・たっちゃんがやって来た。




相変わらずの人懐っこさ全開スマイルをたたえて。







「………たっちゃん。


開口一番、挨拶も無しに、いきなり『遊び行こーやー』って、どないやねん」






「えー? なんかおかしかったか?


そーいや最近ミサキとカラオケ行ってへんなぁ、思て。


ミサキの美声が聴きたくなってんやん」






「さぶっ、うざっ、きもっ。


全身くまなくさぶいぼ出たわ」






「あははー、おもろいなぁ、ミサキは。


良かったやん、こんな暑い日ぃに寒うなれてんから。


いやほんま、今日はあっついなー、秋やのになぁ」







あたしの全力の嫌味がこたえたようすは欠片もなく、たっちゃんは顔のあたりを手で扇ぐような仕草をしながら、にこにことあたしの隣に座った。








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