ケータイ小説 野いちご

モテるんは俺の趣味やっ!

しょうもないやっちゃ。








11月になった。




風が日に日に冷たくなっていき、あっという間に秋が深まっていく。




大学のキャンパスの中でも、樹々は色づき、メインストリートの銀杏が金色に輝いていた。







「ーーーきれいやな………」







風に吹かれてはらはらと舞う、真っ黄色な銀杏の葉を見ながら、あたしはゆっくりと歩いていた。






今日は土曜日。




もちろん授業はないけど、どこを見ても人がわんさかいる。




いろんな部活・サークルに参加する学生や、曜日に関係なく研究に没頭する学生が、大勢あつまってきているのだ。





中にはスーツ姿の学生もいる。



三年生は就活の本格的な始動に向けて、会社の説明会に参加しはじめているのだ。





来年の今ごろはあたしも、ああいう真っ黒なスーツで街を歩き回ることになるんだな、と考えると、気楽な学生生活の終わりが急に見えはじめた気がして、なんとなく切ない思いになる。







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