はぁ、近藤さんになんて言おう。
正直に話すしかないな。




それにしても、なんで斉藤さんなんだ??
(ガックリ)




「気晴らしに土方さんにでも会いに行くか」

僕は方向を変えて、土方さんの部屋へ向かった。



ーーダダダダ



ーーースパーーーん




「土方さーん!お邪魔しまーす!」


怒られるのを覚悟で、襖を開いて中へ踏み込む。


「コルラァ!!テメェ。入室前はノックか一言言えっていつも言ってんだろ」




土方さんはそう怒鳴り散らし、分厚い書を投げてくる。


(おかしいなぁ。いつも餅投げてくるのに)


そう思いながらもよける。



「危なっ!言ったじゃないですか、お邪魔しますって」




「入ってからじゃ意味ねーだろ!」




「けーーち」




うむむぅ。





絶対ガキって思ったなこの人。
顔に出てる。

「あ、今土方さんボクのことガキって思いましたよね?」




「.........」




(ふふっ何だコイツ。って顔してる。新撰組一番隊隊長 沖田総司に見抜けぬ物などありはしないんですよ!!)