あの日から数日の時が過ぎた。

椿は自分の部屋に戻ることが出来ず、緑涼の部屋で過ごしている。一方、禮漸も部屋に閉じこもって、出てこようとしない。緑涼は、屋根裏に続くはしごの下にご飯を置いているのだが、手付かずのまま。
禮漸は、弦龍との再会したあの日の事が、すべて自分のせいだと思っていた。そして、心の中に浮かんできた言葉は・・・



“自分ハ、コノ家ニイナイ方ガイインジャナイカ・・・”



という言葉だった。