ケータイ小説 野いちご

雪華〜時代の始まり〜

三章〜己の心〜
動き出す時代



…翌日…

「ん…」

障子の微かな隙間から射し込んできた光で目を醒ました。
少し気だるさがあったため、寝返りを打ち、再び寝ようとした。
が、寝返りを打つと土方の寝顔が目の前に現れた。
覚醒していなかった意識が、昨日の交わりを思い出し、一気に覚醒した。

「………っ!?」

よくよく見てみたら二人とも生まれたままの姿でいたらしく、恥ずかしさが一気に押し上げてきた。
顔が赤くなるのを感じながら、土方が起きる前に着物を着ようとした…が…
相変わらず力が入らない身体は、ピクリとも動かなかったため、どうにもこうにも着替えができなかった。
土方に背中を向けた状態で、内心焦っていると…

土方が起きたのか、モゾモゾと動いて腰に手を回し、首筋をペロッ…と舐めてきた。

「にゃぁっ!?」

思わずビクッとはねあがると、後ろでククッと言う笑い声が聞こえた。

「わ、笑うな土方!」

「いつも出さないような声目の前で出されて、笑わねぇわけねえだろ?」

ククッと、まだ笑ってる土方をキッと睨んだが、笑いは治まらなかった。
それよりも、今は着替えたい…
どうしたものか…と、考えていると

「さてと、着替えるか
雪華、起きられるか?」

「……いまだに力が入らないんだ」

「しゃあねえな、着替えさせてやるよ」

ニヤッと、不吉な笑顔で迫ってきたが…

「土方さーん」

ガラッと障子が開いて、沖田が入ってきた…

………丁度土方が私を押し倒してるような状態だったため、沖田が土方に黒い微笑みを向けて

「朝から、何卑猥なことしてるんですか土方さん?」
「なっ!?そ、総司!?」

私は布団を手繰り寄せて顔を赤くした。

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