…翌日…
「ん…」
障子の微かな隙間から射し込んできた光で目を醒ました。
少し気だるさがあったため、寝返りを打ち、再び寝ようとした。
が、寝返りを打つと土方の寝顔が目の前に現れた。
覚醒していなかった意識が、昨日の交わりを思い出し、一気に覚醒した。
「………っ!?」
よくよく見てみたら二人とも生まれたままの姿でいたらしく、恥ずかしさが一気に押し上げてきた。
顔が赤くなるのを感じながら、土方が起きる前に着物を着ようとした…が…
相変わらず力が入らない身体は、ピクリとも動かなかったため、どうにもこうにも着替えができなかった。
土方に背中を向けた状態で、内心焦っていると…
土方が起きたのか、モゾモゾと動いて腰に手を回し、首筋をペロッ…と舐めてきた。
「にゃぁっ!?」
思わずビクッとはねあがると、後ろでククッと言う笑い声が聞こえた。
「わ、笑うな土方!」
「いつも出さないような声目の前で出されて、笑わねぇわけねえだろ?」
ククッと、まだ笑ってる土方をキッと睨んだが、笑いは治まらなかった。
それよりも、今は着替えたい…
どうしたものか…と、考えていると
「さてと、着替えるか
雪華、起きられるか?」
「……いまだに力が入らないんだ」
「しゃあねえな、着替えさせてやるよ」
ニヤッと、不吉な笑顔で迫ってきたが…
「土方さーん」
ガラッと障子が開いて、沖田が入ってきた…
………丁度土方が私を押し倒してるような状態だったため、沖田が土方に黒い微笑みを向けて
「朝から、何卑猥なことしてるんですか土方さん?」
「なっ!?そ、総司!?」
私は布団を手繰り寄せて顔を赤くした。