陸が外見だけって言うだけあって、この学校は入学式なんてなかった。






ありえない…。






別にイイけど。





「りーく。チョー暇。さぼろーぜ」


陸の席に皆程ではないヤンキーが来た。



この人も世間的にかっこいいんだろうな。





「さぼりてーけど。こいつ食われる」




こいつ?



と思って陸の方見ると、陸はあたしを指さしてた。



「あっ、こいつが噂の……へぇ~噂通り」


「って事で、ムリ」


「はー?別にいいーだろ、こいつもサボれば」



はい?



あたしの存在無視して話さないで。




あたし絶対サボらな…


「そーだな。じゃいくぞ珠々」


「ぎゃ、ちょっ…とー」



あたしの腕をガシって掴んで連れてかれた。