暫くして私は目を覚ました。

雪「ここは……」

見覚えがない……

雪「早く帰らなきゃ……」

?「目ぇ覚ましたか!?」

雪「だ、誰!?」

?「そう怯えんな。悪いが俺の名前は教えられねぇ…」

雪「ねぇ、これほどいて!」

私は縄で縛ってある手首を男の人の前にやって言った。

?「そいつぁ無理な話だな。お妙のやつ、上手くやってるのか……」

私はその男の人の言葉に驚いた。

雪「お妙って………お妙ちゃんのこと!?なんでお妙ちゃんがこんなこと……」

私は疑問に思った。なぜお妙ちゃんがこんなことをするのか……

?「なんでも助けてやりたいんだとさ、お前をな。」

雪「え……それってどういうこと?」

私は混乱した。今までいじめられてきたのに……なんで?っていうか、何から私を助け出したの?

?「新選組に新しい女中が入ったと聞いてそいつをどんな手を使っても助けてやりたいんだとさ。なんでも、お妙の両親は新選組に殺されたらしいぜ。」