「ここ、入学式の日から毎日来てる場所。
俺の場所だから。
もう二度と来ないで。」


「あ……」



環方くんから出てくる冷たい言葉が容赦なく私の心に突き刺さる。



環方くんは気にせずに音楽を聞き始めた。



環方くんってこんな人だったんだ……。



私がボーっと突っ立っていると、環方くんはイアホンを取り、ソファーの上に片足を乗せた。



「今度は何?」


「あ、いや……なんでも……。」


「お前、俺のこと好きなの?」


「っハァ!?」



顔が一気に熱を帯びる。


「っ好きじゃない!」


「ふ~ん……」



環方くんは私を見つめている。


うわ~
見つめないでよぉ!!