「あの!愛宮さん!
ちょっといいですか?」



「え、私ですか?」



「はい!」



「いいですよ?」



「じゃあここでは話づらいので…」



と言われ人が少ないところに連れて行かれる



こんなところになにか用があるのかな?と呑気におもいながらついて行く



「あの!好きです!」



「誰がですか?」



「僕がです」



「そうなんですか、誰をですか」



「愛宮さんをです」



「そうですか、ありがとうございます」



「いぇ…」



私でも告白されてることぐらいわかる



じゃあなんでこんなに冷静かって?



そりゃーねぇ



龍がいるのによくできるなーって思うだけだからですよ



私は龍にしか興味ないしね



「あの!付き合ってもらえませんか?」



「ごめんなさい、む「むりにきまってんだろ」」



あちゃーきちゃったよ



最悪だ



きみのせいだよ男くん



このあとひどい目にあうんだから



「こいつは俺んだ、去れ」



低〜い声で男に言う龍



「ご、ごめんなさーい」



そう言って男は走って逃げる



私を置いていかないでーなんてこころの声も届かず…



「おぃ、帰んぞ」



こんどは私に低〜い声で言った