その日の夜更け、キヨはイノリの部屋を訪れた。
「不倫ねぇ。カゼがそんな事してるとはな」
「でもカゼの気持ちもわかるよ。1度好きになったらそう簡単に諦められないもの」
キヨはイノリに今日の出来事を話した。
本当は胸の奥に閉まっておくべきなのだろうと思ったが、1人で閉まっておく事が出来なかった。
「でも不倫をするって事は、その女もカゼの事好きって事だよな」
「好きじゃなかったらわざわざ旦那の弟と不倫しないよね。バレたら1番ややこしくなる存在だもん」
「カゼの兄貴は地元にいんだろ。なんで嫁がこっちにいるんだ?」
「知らないよ。カゼに会いに来てるんじゃない?」
「わざわざあの田舎から新幹線や電車を乗り継いで?ありえねぇだろ」
イノリはゲームをしながら呟いていた。
キヨはベッドに座りながらゲームをするイノリを見つめる。
「今度さ、私とイノリだけで地元帰ってみる?カゼのお兄さんに会いに行けば何かわかるかもしれない」
「2人で帰ったらカンナ達に怪しまれんだろ!帰るなら5人で帰ろうぜ。その時こっそり役場行けばよくね?」
「そうだね。イノリが私と2人が嫌なんだったら仕方ないか…」
「あーっ!やられた!!キヨがつまんねぇ事言ってっから」
イノリはコントローラーを投げると床に寝そべった。
「つまんねぇって何よ!!バカ!!鈍感!」
キヨは寝そべるイノリを蹴飛ばすと、部屋から出て行った。
「……この俺が鈍感ねぇ」
イノリは頭だけ動かし、キヨが出て行ったドアを見つめていた。
「不倫ねぇ。カゼがそんな事してるとはな」
「でもカゼの気持ちもわかるよ。1度好きになったらそう簡単に諦められないもの」
キヨはイノリに今日の出来事を話した。
本当は胸の奥に閉まっておくべきなのだろうと思ったが、1人で閉まっておく事が出来なかった。
「でも不倫をするって事は、その女もカゼの事好きって事だよな」
「好きじゃなかったらわざわざ旦那の弟と不倫しないよね。バレたら1番ややこしくなる存在だもん」
「カゼの兄貴は地元にいんだろ。なんで嫁がこっちにいるんだ?」
「知らないよ。カゼに会いに来てるんじゃない?」
「わざわざあの田舎から新幹線や電車を乗り継いで?ありえねぇだろ」
イノリはゲームをしながら呟いていた。
キヨはベッドに座りながらゲームをするイノリを見つめる。
「今度さ、私とイノリだけで地元帰ってみる?カゼのお兄さんに会いに行けば何かわかるかもしれない」
「2人で帰ったらカンナ達に怪しまれんだろ!帰るなら5人で帰ろうぜ。その時こっそり役場行けばよくね?」
「そうだね。イノリが私と2人が嫌なんだったら仕方ないか…」
「あーっ!やられた!!キヨがつまんねぇ事言ってっから」
イノリはコントローラーを投げると床に寝そべった。
「つまんねぇって何よ!!バカ!!鈍感!」
キヨは寝そべるイノリを蹴飛ばすと、部屋から出て行った。
「……この俺が鈍感ねぇ」
イノリは頭だけ動かし、キヨが出て行ったドアを見つめていた。