あの人は俺たちの兄だった。

青春・友情

紬久遠/著
あの人は俺たちの兄だった。
作品番号
999729
最終更新
2015/02/08
総文字数
21,378
ページ数
73ページ
ステータス
未完結
PV数
10,810
いいね数
0
 “いつでも俺は君らの味方だよ”

あの人はいつでも俺たちの味方だった


 “一緒に住もう”

赤の他人の俺たちにあの人はそう言ってくれた



あの人は俺たちのために怒って泣いて・・・

兄みたいな存在だった


☆ ★ ☆ ★

小さい頃からいいことなんて何にもない中学三年生の梓は毎日を弟と怯えながら過ごしていた。

「なんでこんな家に生まれたのかって思う」

そんな梓を支えてくれたのはいつでも味方をしてくれる“兄”だった_________


☆ ★ ☆ ★


“命”

“生きる意味”

“愛”


“兄”の愛を通じて、梓が感じるその思い_____


赤の他人の“兄”という存在から始まる少年の物語________




この作品の感想ノート

こんばんは、紬様、ポエム依頼、ありがとうございました。まだ完結していない作品のようですので、前半部分の主人公の心情をポエムにしてみました。






臣さん 臣さん


おれの兄さんになってくれないか


臣さん 臣さん


おれの兄さんになってくれないか




今日も義理の父親に殴られた


口の中を切り、舌の上にあふれた血を、生暖かい鉄の味を


悔しさといっしょに飲み込む


逃げるわけにはいかない


逃げたら弟が殴られる


だからおれが受け止めなきゃいけない


大人の暴力を、理不尽な暴力を


おれは兄だから


おれは兄だから




学校ではいじめられていた


人をいじめるやつは弱い


奴らをたたきのめすことはできるが、それはしない


それは、弱いやつのやることだ


おれは強くありたいから


強くなきゃいけないから

おれは兄だから


おれは兄だから




でも、時々くじけそうになる


誰かにすがりたくなる


誰かになぐさめてほしくなる


そんなとき、臣さん


あなたの優しい笑顔が浮かぶ




臣さん 臣さん


おれの兄さんになってくれないか


臣さん 臣さん


おれの兄さんになってくれないか




おれを


助けてくれないか





ネタばれしないように書いてみたつもりです。初めてですので、うまく書けているのか、わかりませんが・・・。



感想としては、いまのところ、後半の話が好きです。新島の心の葛藤を前半にもっと書ければ、あのシーンのドラマが深くなるんじゃないかと思いました。


ご依頼、ありがとうございました!

2015/03/03 20:53

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