白というイロ。
恋愛(ピュア)
完
0
泉月/著
- 作品番号
- 875771
- 最終更新
- 2013/03/31
- 総文字数
- 5,185
- ページ数
- 10ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 2,801
- いいね数
- 0
彼は、白い部屋が似合う男だった。
それでいて、白に染まらない不思議なひとだった。
「安部さん、今日も来たの?」
「うん、横山くんってばすぐ寂しがるから」
適当にあしらって、パイプ椅子に腰かければ。彼は考え込むように顎に左手をやる仕草を見せつけ、また言葉を並べるのだろう。
「えー、そうかな。、、、そうでもないと思う」
「わかったから。私が君に会いたかった、これでいい?」
「うん、それなら。それに僕も安部さんに会いたいと思ってたしね」
只の男子中学生の癖に、それは随分と綺麗な笑顔だった。
目次
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