愛子(桜雪)

恋愛(ピュア)

toshichan-man/著
愛子(桜雪)
作品番号
1655408
最終更新
2021/12/15
総文字数
0
ページ数
0ページ
ステータス
未完結
PV数
0
いいね数
0

 僕は愛子の手紙をほとんどすべて捨てちまったこと、胸元が張り裂けるほど後悔している。僕はあの頃狂っていたんだ。自分の過去を塗り変えようと躍起になっていて狂っていたんだ。
 でも愛子とのあの頃が僕にとって最高の青春だったんだなあとばかり思ってため息ばかりついています。今の僕は死にかけています。死神にとり憑かれていて明日にも死にそうなほど元気がありません。
 あの頃の愛子との元気いっぱいな明るい日々に戻りたい気持ちでいっぱいです。そしてまた僕は“愛子と結婚しようかな?”とこの頃本気で考えています。再生のためには、生き続けるためには愛子と結婚するしか方法がないような気もします。

 

 僕はまったく生きる意欲をなくしかけています。3度目の留年は僕を強く強く叩きのめし僕を確実に死へと導いているようです。もしも進級できてたら僕は吃りの人たちなどのために研究と治療に没頭する決意で毎日を燃える決意で送っていたのにちがいありません。でもこれから一年間の暇な日々を考えると僕はいたたまれません。
 明日にでも柔道場へ行って柔道の帯で首を吊って死のうかな、とも考えています。

 


 愛子、僕たちが始めてデートしたとき待ち合わせていたあの商業高校の裏の護国神社のこと憶えているかい。あれは6月終わりのことだったね。愛子は明日から試験っていう日だったのにね。呼び出してごめんね。
 あの夕暮れのとき、僕は愛子が始め解らなかった。綺麗な女子高校生が護国神社の坂を登ってきて誰かを待っているようだったので、僕らのほかにもここをデートの待ち合わせの場所にしているのがいるんだな、と始め思っていてそれで愛子を10分近くも待たせておいてごめんね。僕が柔道の合宿のとき見てた愛子と違うようだったから。やっぱり体操服のときと学生服のときはちがうんだね。
(なぜ今ごろ愛子とのことがこんなにも思い出されてくるのかな。僕の魂はすでに急降下を始めていて過去の記憶が走馬燈のように蘇るという現象がすでに起こりつつあるのかな。そして愛子の手紙をほとんど捨ててしまったという罪悪感と悔やみが僕を朝から何かに憑かれたようにしてこんなに夢中になって書かせているのかな)
 





あらすじ

 僕は愛子の手紙をほとんどすべて捨てちまったこと、胸元が張り裂けるほど後悔している。僕はあの頃狂っていたんだ。自分の過去を塗り変えようと躍起になっていて狂っていたんだ。
 でも愛子とのあの頃が僕にとって最高の青春だったんだなあとばかり思ってため息ばかりついています。今の僕は死にかけています。死神にとり憑かれていて明日にも死にそうなほど元気がありません。

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