キネンオケ

恋愛(ピュア)

ヴィクトリアマンソン/著
キネンオケ
作品番号
1647683
最終更新
2023/11/09
総文字数
68,688
ページ数
40ページ
ステータス
完結
PV数
5,818
いいね数
3

オーケストラに所属してプロのヴァイオリン奏者として活動する朋美。
音楽は大好きだし仕事に情熱も愛情もあるけれど、誰かの特別になりたいともがく日々のなかで、友人繋がりで紹介してもらった、東大医学部を卒業後、大学院に在籍しているという魁の夢。

「夢が、あるんですか?」
「そう、タイムふろしきとか作れたらいいなあって思って」

これは、変人だわ。
朋美は血の気が引くのを感じる。

いくら彼女がいない独身でも、外見がよくても、東大卒の医者でも、大学院生で、時間を戻す風呂敷をつくりたいなんて言う不思議な人は無理よ!

過去も未来もいらない。今この瞬間が愛おしいだけ。だから今。今、ここにそれが欲しいだけ。懐かしいそれ。過ぎ去った、永遠に奪われた、決して失いたくなかったもの。
ねえ、あなたが取り戻したいものって、何?

「もしも、指が動かなくなったら、あなたの作ったタイムふろしきで治してちょうだい」



*エスプレッシーヴォ、いつかのエチュードで登場したキャラクターたちが登場します。
このお話だけでも楽しんでいただけるように書いていますが、エスプレッシーヴォ→いつかのエチュードで読んでいただくと、よりキャラクターの個性などが楽しめてよいかもしれません。

(2021.09.05~12.25)
(2023.11.09 一部修正)

あらすじ
20代後半に入って続々と友人たちが結婚していくなかで恋人すらいない朋美。
結婚につながるような誰かの特別になりたいと、友人繋がりで医師免許を持つ男性を紹介してもらうも、その男性、魁はまだ大学院生であり、夢は「タイムふろしきとかつくれたら」という。
変人と思うも、彼と会って話をしていくうちに、自分も素を出すことができ、一緒にいる時間を楽しめるようになるが…

目次

この作品のレビュー

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この作品の感想ノート

ヴィクトリアマンソン 様
完結、心待ちにしておりました。
二人が、初めて出会った時に「朋美」と呼んだ瞬間に、朋美ではない私がズキュンとやられました(笑)。二人を出合わせてくれた和樹、見る目があるな〜と思いました。
まわりの幸せを見て、『誰かの特別になりたい』と言う、はやる気持ちになっても、条件クリアだからと揺らがなかった朋美、拍手です。分かりやすい恋愛ではなくても、二人にとっての距離感、会話、そして繋がっている何かで、恋愛は進んで行くのね〜と思えました。とってもとっても素敵なお話でした。大好きな登場人物達にまた、会えた事も嬉しくて。
25日ギリギリに読み始め、26日に読み終わった時、少し遅れたクリスマスプレゼントをもらった気分になりました。ありがとうございました。

2021/12/26 16:23

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