今、この愛を君に。

恋愛(ピュア)

ゆきいちご/著
今、この愛を君に。
作品番号
1643527
最終更新
2021/07/22
総文字数
962
ページ数
3ページ
ステータス
未完結
PV数
3
いいね数
0
私には、幼なじみがいる。

幼なじみ兼婚約者、って言った方が正しいかな。

私の親と彼──翔太の親は昔から仲が良くて、その影響からか私たちは物心ついた時には婚約者になることは決まってたみたい。

でも、だからって自由が奪われてる訳じゃないの。

お母さんが、強制的に決めちゃったし結婚するまでは恋愛も自由だよって言ってくれたから、私は自由に誰かに恋することができる。

私に好きな人がいることは翔太には言ってるし、相談にも乗ってくれてるの!

翔太は優しいし婚約者だけど、私にとっては幼なじみで友達。

だから私は、君に偽りの愛を向ける──────。




俺には幼なじみがいる。

幼なじみ兼、婚約者。

俺とそいつ──奏音の親は学生の時から仲が良かったらしく、それで俺らは幼なじみに、そして婚約者になった。

はじめは親の影響で婚約者になるなんて、少女漫画じゃあるまいし……なんて思ってた。

でも、奏音は健気で繊細で優しくて……知れば知るほど俺は奏音に惹かれていった。

でも、奏音の親が結婚するまで恋愛は自由だと俺らに言った。だから、奏音には好きな人がいる。

出来ることなら俺は、決められた婚約者としてではなく、1人の恋人として、奏音と幸せになりたい。

奏音には好きな人がいるし、幼なじみとしか見られてないことも知ってる。でも、俺は諦められない。

だから俺は、君に真実の愛を向ける──────。

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