- 作品番号
- 1614119
- 最終更新
- 2021/02/08
- 総文字数
-
5,267
- ページ数
-
26ページ
- ステータス
-
完結
- PV数
- 3,433
- いいね数
- 0
線香花火…
儚く美しい"ソレ"は、
忘れることはない。
この作品のレビュー
2020/09/24 10:09
ネタバレ
線香花火が落ちたキミ
4年付き合った彼女に振られてしまった。とても愛くるしくて、明るい子だった。
春から夏へ、季節は巡り、久しく会っていなかった友人に飲みに誘われた。そこで偶然出会ったのは、スリットの入ったタイトスカートを着て、前髪をかきあげている髪の長い女性。
公園で、なぜか分からないが購入してしまった花火に火をつけた。線香花火を最後に残して。
『ねえ、なにしてるの?』
声をかけてきたのは、居酒屋で出会ったあの女性だった。彼女の特徴的な引き笑いは、学生の頃からずっと変わっていない。
*
どんなキミでも僕は好きだよ。
おとなしいキミも
負けず嫌いなキミも
あざとくてヒステリックなキミも
愛くるしくて、明るいキミも
今、僕の前にいるキミも
全部愛しているよ。
*
線香花火のように儚くて、だけど精一杯光を灯す一つの恋。輝き方はそれぞれ違っていても、どんな君も変わらず好きだ。
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