「こっちおいで」
ニッコリと笑って
両手を広げるあいつは
1日10分
ギュッと私を抱きしめる
*
*
*
「早乙女さんて俺にキョーミないよね」
女の子達とはお遊び関係
人の話はまったく聞かない
自分勝手のワガママ王様
「じゃあさ、ハグ友になろうよ」
「……………はぁ!?」
そんな奴と変な関係結んでしまった!!?
*
*
*
「チサって、呼んでいい?」
「……元カレのこと、俺が忘れさせてあげよーか」
「…誰にも触らせないし渡さないけど。チサは俺のだってもっと自覚してよ」
こんな奴とは関わりたくないと思ってたのに
ねぇ
どうして私は
こんなにドキドキしているの
「ちーさ、早くおいで」
「っ…」
どうして
私以外抱きしめてほしくない、なんて
思ってるのかな……?
【1日10分、俺とハグをしよう】
「…本気で好きになっちゃった」
今日も私は
あいつの匂いと腕と広い背中に包まれる
Special Thanks
すもも*.様
orika☺︎様
ととろくん 様
01K.Hlove 様
藤枝 雪斗 様
* 総合ランキング1位獲得 2017.11.04 *
ケータイ小説 野いちご

書籍化作品
作品番号
1454671
最終更新日
2018/3/21
1日10分、俺とハグをしよう
Ena./著
ジャンル/恋愛(学園)
356ページ 完
PV数/21,962,425・総文字数/113,990
あらすじを見る
高2の千紗は彼氏が女の子と手を繋いでいるところを見てしまい、自分から別れを告げた。そんな時、学校一のモテ男である泉から“ハグ友”になろうと提案される。元カレのことを忘れたくて思わずオッケーした千紗だけど、毎日のハグに嫌でもドキドキが止まらない。しかも、ただの女好きだと思っていた泉はなんだか千紗にだけ甘々で…。チャラ男のちょっと強引な優しさに胸キュン!