『もー…何でこんな可愛く見えるんだろ』


『好きな奴って、だれ?』


『おいで、千紗』




『俺も好き。

…だけど、千紗と同じ"好き"か分からないから』






……最悪だ。






『…好きだよ。本気で、好き』





暗号みたいな言葉ばっかりの先生の言葉が響いてる教室


ゆっくりと起き上がった私は、小さくため息をついた



古典の授業でよかった…

これが数学だったら大量の課題プリント出されちゃうし




うとうとしてたらそのまま眠ってしまったみたいで。


…それにしても、





「(嫌な夢…)」





どうしてこのタイミングで泉の夢を見ちゃうんだろう