センシング

恋愛(オフィスラブ)

JUNCTION/著
センシング
作品番号
1171743
最終更新
2016/09/08
総文字数
2,280
ページ数
2ページ
ステータス
未完結
PV数
204
いいね数
0
一番でなくてもいい、という言葉を、妥協しないで使うことがあるとはじめて知った。すれ違う瞬間に、日ごと視線を交わす時間が増えた。ともに戦い、お互いをねぎらう機会が増えるにつれ尊敬を覚えた。わたしも、彼も、どこかでそれが途切れることを願っていた。だから少し距離を置いたりもした。
きっと彼も、同じことを感じていたと分かる。糸の切れた凧のように、縁が切れてもどちらも追わなかった。それがまた、自分のところへ舞い落ちてくるとは夢にも思わなかったから。

なにか不満があったか、想像に夢膨らませるなにかが、起こるべくして起こったかと、何度も考えた。だけど、それは、わたしたちふたりにとって不慮の事故でしかなかった。避けることのできない、もう戻すこともできない、そして後悔もできない、それが一番問題だった。

目次

この作品の感想ノート

この作品には、まだ投稿されていません。

この作品のひとこと感想

この作品には、まだ投票されていません。

この作品をシェア

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

pagetop